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知ってる人は知ってる謎のゲーム「チャイポ」のニッチな魅力を伝えたい。fantasymanインタビュー

「アルティメット」「ファンタジーランド」……こんな言葉を目にしたことはあるでしょうか?どこか中学2年生の頃の自分を疼かせるワードの数々ですが、「チャイポ」(=チャイニーズポーカー)で使われている用語です。今回は、ポーカー好きの間で密かに人気のゲームである「チャイポ」について解き明かすべく、“チャイポマスター”fantasyman氏にインタビュー!

チャイニーズポーカー、略して「チャイポ」。この謎のゲーム、みなさんはご存じでしょうか。

日本ではあまり馴染みはありませんが、中国や香港などで広くプレイされているトランプゲームの一種です。一見すると、七並べのようにも見えますが、実はその名の通りポーカーの要素が強く取り入れられているんです。

今回は、そんなチャイポについて解き明かすべく、6年にわたりブログ等でチャイポの情報を発信し続ける“チャイポマスター”fantasyman氏にインタビュー!

みなさんにニッチすぎるゲーム、チャイポの魅力を伝えていこうと思います!

チャイポってどんなゲーム?

このゲームを一言で言い表すと「配られた13枚のカードでポーカーの役を3つ作るゲーム」。

日本ではマイナーなゲームですが、これが本当に、本当に面白い。

僕が好きな「ジョーカー・アルティメット」というルールでは(後に説明します)、52枚のトランプカードに加えてワイルドカードとして2枚のジョーカーを使用するのですが、このジョーカーが引けた時の快感、テキサスホールデムにおいてフラッシュやストレートを引けた時の快感に通じるものがあります。

そして、ゲーム自体はとても奥深いものなのですが、運が良ければ熟練者にも簡単に勝ててしまうという、ギャンブル的な要素も持ち合わせているのです。

さらに、役を完成させる過程においてはパズル的な面白さもあります。チャイニーズ“ポーカー”と呼ばれてはいますが、テキサスホールデムとはまた違った側面も兼ね備えており、これらのゲームバランスの良さはもうなんと表現したらいいか……。本当に何時間でもプレイできてしまうんです!

すみません、少し熱くなってしまいました。

こだけ知っておいてほしい!

各段で作られる役は、上の段に行けば行くほど弱くなる必要があります


そんなチャイポですがルールはやや複雑で、すべてを説明しようとすると本記事ではとても収まり切りません。そこで今回は細かいルールは割愛して、「ここを押さえればインタビュー内容は理解できる!」といった部分をお伝えしていきます。

上記の画像のように、カードは上段、中段、下段の3段に配置し、配置する枚数はそれぞれ上から3枚、5枚、5枚となっています。上段には3枚しか配置できませんので、上段に作れる一番強い役は3カードとなりますね。

さらに、一括りにチャイポといってもその中にはいくつかの種目が存在して、それらのルールも若干異なります。今回のインタビュー中には、

①オープンフェイス・チャイニーズポーカー
②オープンフェイス・チャイニーズポーカー・パイナップル
③ジョーカー・アルティメット

と呼ばれる3種類が登場して、②と③のルールではファンタジーランドと呼ばれる「高得点が狙えるボーナスステージ」が存在します。ちなみに、”fantasyman”氏の名前も、このファンタジーランドから由来しています。

さぁ、これで貴方もインタビュー記事を楽しく読み進めることができるはず!それでは、以下からどうぞ。

fantasyman

とにかくチャイポが大好き。チャイポマスターと呼んでも過言ではないほどに幅広い面でチャイポに精通している。チャイポに関するブログを定期的に執筆している(筆者は彼のブログの熱烈なファンの1人でもあった)。

Twitter:@ofcfantasyman
ブログ:http://fantasyland.blog.jp/

もともとハイローラーのゲーム

ーーまずはじめに、fantasymanさんの軽い自己紹介も兼ねて、チャイポを覚えたきっかけや、知ることとなったエピソードについて教えていただけますか?

fantasyman:僕が昔カナダに留学していた頃、現地で初めてテキサスボールゲームを覚えました。その時にチャイポも一緒に覚えましたね。当時のWSOP*1にも出場していたんですが、そこでもチャイポを結構プレイしたのを覚えています。

今もそうだと思うんですが、チャイポって元々は別のゲームを始める前やゲームの終わった後に、余興として楽しむゲームだったんですね。だから、カジノでプレイすることはあんまりなくて、友だち同士でやるのがほとんどでしたね。

オープンフェイス*2が出てきたのが2011年か12年、たしかそれくらいなんです。それまではどちらかというと庶民のゲームというよりは、むしろハイローラー*3のゲームといった感じ。2000年代までは若手にとっては憧れのゲームで「カジノでチャイポをやる」という行為が一つのステータスにさえなってました。

ーーなるほど、そうすると現在カジノでは比較的簡単にチャイポをプレイすることができるということでしょうか?

fantasyman:WSOP期間中はプレイできると思います。ロサンゼルスやカリフォルニアではチャイポのプレイ環境を提供してるところもあるはず。ただ、現在はコロナの影響もあって、とにかくスタッフが足りないらしく、その影響でチャイポをやっていないカジノもあるという話は聞いたことがあります。


*1:「World Series Of Poker」の略で、1970年から開催されている世界的なポーカートーナメント
*2:チャイポのゲームの種類の1つで、ターンごとに1枚のカードが配られ、それを交互に配置する
*3:カジノにおいて多額のお金をかけるギャンブラーたちのこと

チャイポの進化の歴史

ーーチャイポの歴史について、fantasymanさんの知る限りで構いませんので、もう少し深掘りしていただくことはできますか?

fantasyman:現在広く遊ばれているチャイポって、正確には「オープンフェース・チャイニーズーポーカー・パイナップル*4」ですよね。これって、各プレイヤーに最初5枚配って、それぞれの配置後に順番に3枚ずつ配り進めるじゃないですか。

実はパイナップルの前のチャイポがあって、これは最初に5枚配ったら、残りは全員1枚ずつ配って、配置していくんです。これはすごい時間がかかる上に、ギャンブル的な要素も少なかったんですね。そういう理由でパイナップルというのが出てきた。ちなみにパイナップルというのはホールデムから来ている名前*5です。

それが出てきたのが、たしか2011年から12年ぐらいだと思うんですよね。発生したのは、たぶんスウェーデンとか、北欧のあたりだったはずです。スカンジナビア系のプレーヤーがやり始めて、それが定着したような感じですね。それがアメリカに渡って、ラスベガス、特にWSOP期間中なんかにかなり火が噴きました。

ーー自分がもうまったく知らない世界の話が聞けて、テンションが上がってきました……。


*4:チャイポのゲームの種類の1つで、ターンごとに配られる3枚のカードから1枚捨てて残りを配置する
*5:パイナップル・ホールデムと呼ばれるポーカーがある

試行錯誤できる面白さ

ーーfantasymanさんは名前からして相当チャイポに惹かれていると思うのですが、チャイポのどのような部分に惹かれているのか教えてください。

fantasyman:チャイポは比較的簡単なゲームですが、戦略などがあまり出回っていません。だからこそ、自分で試行錯誤して最適解のようなものを作ったり、その過程を文章化してみたり……一種の研究のようなもので、それに基づいて実際にチャイポをプレイして、また改善していく。そのような複雑性が、チャイポの魅力のひとつかなと。

あとは、一生懸命取り組めば勝てるゲームだというのも面白味があります。このゲームはどうしても運の要素が強いゲームなので、そこまでエッジ*6が出ないと思っている人も多いのかなと。しかし実際はそんなことはなくて、長期的に見れば確実に勝ち続けることができますね。

ーーたしかに、運の要素が強いというのはとても分かります。自分もチャイポをプレイすることがあるのですが、どう頑張っても勝てないような状況に立たされることも多々あり、少し熱くなってしまいます。

fantasyman:その通り。勝てない時は延々と勝てないので、チャイポって物凄くストレスが溜まることがあるのも事実です。

でも、チャイポってそもそも熱くなっても意味がないんですよね。テキサスホールデムと違って、ベットもないし、レイズもない。熱くなってしまうと間違いが起きるだけ。だから、常に冷静でいないといけないんです。


*6:プレイヤーが相手に対して持っている有利さのことで、ここでは技術面での有利さを意味する

変な因縁なし。社交に適したゲーム性が魅力

ーーfantasymanさんが感じるチャイポの「ここが面白い!」みたいなポイントを教えていただきたいと思います。

fantasyman:これはいろいろありますが、やはりファンタジーランド*7への突入と、連チャン*8による高得点が面白い。ジョーカー*9が使われるルールだと尚更ですね。

しかし、初心者の立場を考えた時に、最初に覚える必要のあるルールの複雑さは逆に面倒くさいポイントだという気もしますね。細かい点数の計算方法や、ファンタジーランドに関する仕組みなどを一通り理解する必要があり、他のカジノゲームやトランプゲームに比べて少し厄介なのは事実です。このゲーム自体がマイナーなゲームである原因の1つもそこにあると思います。

それでも僕は、チャイポを遊ぶ人たちが増えてくれればいいなあというふうに思っています。自分が思ってる事を文章化したものや、プレイ成績のExcelのシートなんかをブログでみんなに公開しているのは、「僕はこんな風に考えているけどあなた達どう思う?」みたいな問いかけでもあります。一緒に同じことを考えているような人たちがいるんじゃないかなという、そんな思いで書いています。

チャイポを流行らせたいとか、そんな大義名分を持っているわけではないんですが、プレイしてくれる人が増えるといいなぐらいには思っています。

ーーありがとうございます。最後に、実際にこのインタビュー記事をきっかけに「チャイポって面白そう、やってみようかな」と思った人たちに対して、チャイポの魅力を、何かわかりやすい形で伝えるとするとどうなりますかね?

fantasyman:チャイポってどちらかというと社交場に適したゲームだと思うんですよ。ベッドがないっていうのがやっぱり強いポイントで、仲間内でやっても変な因縁とかが残らないんですよね。

例えばホールデムでリバーチェックレイズのブラフ*10をした場合、やっぱりそれって友だち関係にひびが入る可能性があるわけですよ。「俺が勝ってたのにお前そういうことを俺にするんだ」みたいなエゴが発生しうる。

友だち同士、純粋にゲームとしてホールデムを楽しめる人たちの場合、そういうのは感じないと思いますが、実際人間がやってるので。大多数の人間はそういうことをやると、人間関係がギクシャクするんじゃないかなとはちょっと思うんですね。

ーーたしかに、そう感じる人が一定数いるのも間違いないと思います。

fantasyman:だけど、チャイポにはそれがないんですよ。多少ルールは複雑だけど、一度覚えてしまえばチップとトランプさえあればすぐに遊べる。配られたトランプや自分のチップで相手に干渉することもないので、変な因縁もつかない。

これはポーカー全体に言えることだと思うんですけど、一言にポーカーといってもその中にはオマハ*11とかバドゥーギ*11とか、いろいろなゲームがあるんですよね。それを覚えることが(一番メジャーである)テキサスホールデムの理解への応用になることもあります。

だから、チャイポを遊んでみることで、テキサスホールデムに関する新たな発見が得られる可能性もあるんじゃないでしょうか。あと、本気で勝とうと思えば、チャイポは勝てるゲームだというのも知っていて欲しいなというのは多少ありますね。


*7:一言で表すと「高得点が狙えるボーナスステージ」のこと
*8:ファンタジーランドは条件を満たすことで連続で突入することができる
*9:チャイポのゲームの種類の1つであるジョーカー・アルティメットのことを指す
*10:ここでは「相手に対するハメ技」のような意味合いを持つ
*11:テキサスホールデムとは異なる、ポーカーの種類の1つ

終わりに

内容がかなりマニアックなものになってしまいましたが、インタビューは以上となります。

チャイポの魅力、みなさんにも伝わりましたでしょうか?ルールを覚えるのは少し大変ですが、最低限トランプとチップさえあればすぐに遊べる点も評価できます。

インタビュー内容にもある通り、友達とポーカーをやる時の待ち時間やゲーム終わりの余興として遊んでみるといいかと思います。むしろ私はもうチャイポがメインゲームでも十分なくらいです。

この記事を通して、少しでもみなさんがチャイポに興味を持っていただけたのであれば嬉しいです!それでは、また次の記事でお会いしましょう!

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