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しまの非日常な日常ダイアリー

#3|ギャンブルで生活することの影

1年の多くを海外カジノで過ごし、ポーカーで生計を立てているプロポーカープレイヤーしまさん。みんなにとっては「非日常」なカジノ生活でも、しまさんにとっては「日常」。旅では伺い知ることのできない、カジノのあれこれを紹介していきます。第3回は、ギャンブルで生活するからこそ見えてきた大変さについて、リアルを綴ります。

毎日きれいなカジノに通い美味しいごはんを食べ、好きな時間に好きなだけ好きなゲームをプレイする。そんな生活でも全てが良いこと楽しいことばかりではありません。

第1回第2回は明るい話でしたが、今回はあえてネガティブな一面をご紹介したいと思います。

どんなに頑張っても負ける日がある


トップ画像は2019年にラスベガスで行われる世界最大のポーカーイベント、WSOPの全ての参加イベントが終了したあとの写真です。

この年は1つ目の参加費500ドルのトーナメントで上位にいき7,000ドルを獲得したものの、その後の成績が振るわず、最終的にトーナメント収支はマイナス1万ドルとなりました。

トーナメントに参加していない日にプレイしたキャッシュゲームでその損失は補填したとはいえ、トーナメント収支が勝ちから負けに転落した悲しさを表現したくて同室の友人に撮ってもらいました。

トーナメントより収支の波が小さいキャッシュゲームですら、僕の1日ごとの勝率は55%ぐらいなので、ほぼ2日に1回は負けるという生活です。

どんなに強いプレイヤーでも1日単位での勝率100%なんてことはありえないので、負けたことを気にしない多少の図太さが必要になります。

金銭感覚がルーズになりがち


毎日何万円、何十万円という金額の勝ち負けをしているとつい日常生活で使うお金が小さく感じてしまうことがあります。ポーカーのプレイ中はマネープレッシャーをなるべく感じずに戦わないといけないのにもかかわらず、日常生活では普通のお金の感覚で生きていくというのは意外と難しいものです。

勝ったから〇〇をしよう、負けてしまったけどこれぐらいの金額ならまた取り返せばいいから〇〇しようなどという気持ちでいると、次第に金銭感覚がルーズになっていきます。

ポーカーは勝っているけど浪費癖がついてしまったり、期待値マイナスのカジノゲームにハマってしまったりして、お金を使い果たしてしまったという話も少なくありません。

ギャンブルに分散はつきものなので勝ち負けに応じて生活を大きく変えず、必要な生活経費や遊興費は別で計算していくなどの工夫が必要です。

社会貢献のなさ、人を幸せにできない


これは自分自身、金銭的にもスキル的にも今に比べて余裕のなかったときにはあまり感じなかったのですが、少し余裕ができて周りを見られるようになった近頃、感じるようになってきてしまいました。

一般的に「働く」といえば、直接的か会社を通した間接的かはともかく、何か社会の役に立つことや人のためになることだと思いますが、ギャンブルだけで生活した場合はそうなりません。むしろ人のお金を取る、言い換えれば不幸せにして生活していくということに疑問を感じることもあります。

これを考え始めてからはなるべく同卓するレクリエーショナルプレイヤーにはその時間を楽しんでもらえるように意識をしています。

この生活を一生続けることはできるのか


ギャンブルで生活をするということは当然そのギャンブルで勝たなくてはいけません。ただ、自分のスキルが通用しなくなったり、そもそもそのフィールドが勝てるような状況でなくなったりした場合はその生活を捨てることになります。

かつてカジノではブラックジャックのカウンティングをして勝っていたブラックジャックプロが存在していましたが、そのカウンティングのスキルが知れ渡るとどのカジノもカウンティングができないように対策をしたことで勝つのが非常に厳しくなりました。

ポーカーは対カジノではなく対人のゲームなのでブラックジャックのようなことは起きないとは思いますが、レーキが上がったり生活ができるほど勝てるゲームがなくなったりすればそれで生計を立てることはできなくなります。

またカジノのない国に住み、ポーカーをプレイするために海外に行くという生活を一生続けることは難しいです。

スキルは通用してもそのライフスタイルを変えたくなること、変えざるを得ないということもあるかもしれません。そんなときに何年間とギャンブルで生活していた人が改めてサラリーマンとして働くというのは職歴の空白や生活のスタイルの違いもあってかなり困難だと思います。

プロスポーツ選手は引退後の仕事が見つからず大変だという話はよく聞きますが、プロギャンブラーにも同じ話が言えますし、知名度のなさや社会とのかかわりがないぶん、さらに厳しいです。

稼げるうちに将来を見据えて投資をしたり、別のビジネスの勉強をしたり行動を起こす必要があると思います。


以上、ギャンブルで生活することの影でした。

最初からポーカーで生活をするということを目指していたわけでなくて、流れ流れてこんな生活もいいかなと思い、今に至ります。

書いたようなデメリットもありますが、その選択には全く悔いがなく、自分の好きなことをして自分のリズムで生活していくということに大きなメリットを感じているので、今はこの生活を楽しんでいきたいと思っています。


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