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世はアミュカジ戦国時代。現役ディーラーマリカとゆきが語る「良いお店とプレイヤー」

現役ディーラー2人が、日本国内で加速しているアミューズメントポーカーブームについて対談。アミュカジシーンに長く関わってきた2人だからこそ見える、店舗、ディーラー、プレイヤーの現在と未来について語ります。



今回お話を伺ったのは、「MUSASHI POKER ROOM」店長のマリカ(@pokerdealerM)さんと、移動式健康カジノ「鍛の湯」代表のゆき(@kajinoyu_yuki)さん。

ポーカーブームの中でも繁盛する“良いお店”とは?


ゆき:最近アミューズメントポーカーのお店が盛り上がってますね。

マリカ:4~5年前にも増えたなぁと思ったことがありましたが、ここ最近地方にも一気に増えましたよね。普段は地元でポーカーをして、大きな大会の時だけ首都圏に来るというようなプレイスタイルの方も増えてきたんじゃないでしょうか。

ゆき:まさに“アミュカジ戦国時代”という感じ(笑)。1回目のブームは漫画『賭ケグルイ』の影響でしたね。

マリカ:たしかに。でも最近のブームについては「世界のヨコサワ」チャンネルの影響だと言っている業界関係者が多いです。私はちょうどヨコサワさんがWPT韓国で優勝された2013年にポーカーディーラーを始めたのですが、ここまで人気が出るというか、雲の上の存在になってしまうなんて本当にびっくりです。

ゆき:店舗に関しても世界のヨコサワさんがディレクションしている「ROOTS」のお話をよく聞きますね。

マリカ:最近ポーカーを始めた方は「ROOTS」、サミーが手がける「m HOLD’EM目黒」によく行っていると聞くことが多いです。入りにくいお店の特徴として、常連さんがガチガチに固まっていて輪に入りづらい、というのがあると思うのですが、先に挙げた2店舗はその点をうまくクリアしていると思います。あとはディーラーから良い評判を聞くお店といえば、葛西にあるカジノバー「H3AL(ハル)」ですね。

ゆき:「H3AL」は本当にいい噂をよく聞きますね。アクセスはそこまで良くないのですが、接客も素晴らしいですし、テーブルの雰囲気も良くて。

マリカ:以前「H3AL」のオーナーさんにお話を伺ったことがあるのですが、「礼儀に一番力を入れている」とおっしゃっていて。やっぱりディーラーも接客業ですから、技術以前に「ありがとうございます」「ごめんなさい」がきちんと言えるということが大事だと思うんですよね。

いくらいいディーラーがいてもお店の雰囲気が悪いと総合的には「悪い店」と言われてしまいますし、最終的には人対人でやるゲームなので、礼節をわきまえたうえで親しみやすさがあるお店は繁盛する傾向にあると感じます。

左:ゆきさん、右:マリカさん

プレイヤーが増える反面ディーラーが不足


マリカ:アミューズメントの店舗が一気に増えたことによって、ディーラー不足もささやかれています。

ゆき:「ここでディーラーとしての仕事を覚えた場合、退職以降は2年間、他店でディーラーとして勤務してはいけない」というようなお店もあったりしますから、そういうところもディーラー不足を加速させている感がありますけれどもね。もちろん職業選択の自由があるのでそんな契約は無効なんですが、若い子は法律に詳しくない場合もあります。マリカさんはどういう姿勢でディーラーというお仕事に取り組んでいますか?

マリカ:頭から足のつま先まで評価されているという感覚で、まさにディズニーランドのキャストと同じだと思っています。先ほども話題に出たように、ディーラーは技術職ではありますが、あくまでもサービス業なんですよね。

ゆき:定年もなかなかないお仕事ですし、ディーラーはこれからの時代に合った仕事だと思います。これからアミューズメントポーカー業界がさらに盛り上がっていくためにどんなことをしていったらいいかなと最近よく考えているんですけれども、私は何よりも初心者講習に力を入れるべきかなって思うようになってきました。

マリカ:初心者講習も含め、「最初」って一番大事ですよね。

ゆき:プレイヤーにとってはそこで学んだことが、これからのポーカーライフ、カジノライフを左右するきっかけになることだから、自分の持っている知識をぶつけるのではなくて、相手がどんなことを知りたいと思っているのかを察してそれを教えられるようなディーラーでありたいなと思います。

マリカ:ポーカーに関していえば、うまい下手があからさまに出るゲームでありつつも、自分が上手いと錯覚しやすいゲームでもあるので、初心者の人には疎外感を感じさせず、楽しいと思ってもらえることが大事だと思います。真剣勝負なので、もちろんヒリつく場面はあるんですが、ライトな人も楽しめるような土壌がもっとできていけばいいなと思っています。

良いプレイヤー、良くないプレイヤーとは?


ゆき:最後にディーラーから見た良いプレイヤー、良くないプレイヤーの話をしてみたいと思います。

マリカ:良いプレイヤーは常連でも新規でも幅広いプレイヤーを歓迎してくれる人ですかね。あとはマナー違反などをしてしまったときに素直に受け入れてくれる人。みんなわざと違反をしようとしているわけではないと、こちらもわかっていますから。

ゆき:私は2卓目が立った時に移動してくれるプレイヤーや新規の方に声をかけてくれるプレイヤーが良いプレイヤーだなと思います。そういうテーブルは自然と明るい雰囲気ですし、新人のディーラーも入れやすいです。

マリカ:反対に高い位置からカードをマック(フォールドすること)するのはやめてほしいですね。絶対誰かにカードが見えていますし、めくれてしまうリスクもあります。格好つけているつもりが、実は格好悪い行為だと気付いてほしいです。

ゆき:ディーラーの仕事を取ってしまうプレイヤーも悩みものですね(笑)。SB、BBを出す際に「おつり取っといたよ」とかクオリファイ(役表示)前にポットを取ってしまうなどは、おそらく親切心でやってくださっているんですが、トラブルの原因にもなりますし控えていただけたらありがたいです。

マリカ:私たちくらいディーラー歴が長くなってくるとそういうプレイヤーへの対応も慣れてきていますが、プレイヤー同士で注意してしまったりするとトラブルになりがちですし、気になるプレイをする方がいた場合や良くない対応をするディーラーがいた際にはフロアの責任者に相談していただければと思います。

ゆき:なぁなぁのままそういうプレイを見過ごしてしまって、他店でも悪気なくよくないプレイや行いをした時に「○○の常連なんだよ」と言われると、お店やディーラー自身が恥ずかしい思いをしますからね。テーブルを育てるのはディーラーの仕事だと私は思っています。

マリカ:ディーラーはあくまでもテーブルを盛り上げるための脇役。これからも「今日は楽しかった」と言っていただけるようにディーリングしていきたいですね。